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(株)スペース・マシーン 一級建築士事務所
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自然エネルギー利用により、タダ(無料)で家は建てられます!
その1
●自然エネルギー住宅の実例
リフォームの事例なので全体の広さも変わらず
居住する人間も変わっていないので
ダイレクトに改装前と改装後が比較することができます
設備の主なスペックは以下のとおりです
太陽光発電3kw
エコキュート多機能タイプによって
床暖房約50uのオール電化住宅の例です
パッシブソーラーの考えを積極的に入れており
照明 暖房の負荷も極力低減する試みがされています
比較の対象はリフォーム前の設備として
給湯は灯油のボイラー(カロリー当たりのコストが一番安かった)
ガス(調理用として)
電気(エアコン 照明)
石油ストーブとごく一般的な設備水準です
そのような事例においての考察です
なんと3月の電気代はほとんど基本料金ぐらいで収まりました!
ゼロエネルギー住宅に一歩近づきました
●4月の収支
3月は前回ご報告したとおりだったのですが
4月は電気料金7840円(支出)
太陽光発電少し増えて6250円(収入)
結局差し引き1590円の支出と言うことになりました
寒い日が少なく暖房あまり使っていませんが
給湯 暖房 調理 お風呂 など全部入れてですから、、、、
ただ天気がよければ昼間はパッシブソーラーの家として
設計しているのでその分かなり効いているのではと思います
なんと4月の電気代は基本料金にも満たない金額となりました!
昨年との直接の比較は出来ませんが
今の灯油の値段で計算すると、
灯油を使っていた昨年と比べて
その差は約20000円(約100円/L)
と言うことになりました
…今はもっと高い約130円/L
●昼間は太陽光の積極的利用
何せ夜間は7.19円/KVAですが
昼間は26.70円/KVAとかなり割高になっているのです
昼間は極力電気を使わないようにしないと
夜のメリットは吹っ飛んでしまいます
いかにエコキュートの機械を回さないようにするか
生活の仕方や工夫ももちろんですが
建物の性能も上げていかなければなりません
以下心がけたことです(目指した設計のポイント)
1 断熱性能を考えて暖房を効率よくする
これは当たり前のことですが
断熱方法はいろいろなやり方があります
リフォームだと制限されるなど難しい問題がありますが
ベストの方法を見つけ、効果的にやりましょう
サッシュもガラスをペアグラスなどに変えるべきでしょう
2 太陽光を利用できる設計を取り入れる
積極的にパッシブなソーラーハウスにしないといけません
昼間は暖房しなくてもいいくらいに太陽光が入ってくる様に
夏は逆にあまり太陽光が入ってこない工夫が必要でしょう
3 照明器具などを極力つけないで済むようにする
発電だけでなく電気を使用する絶対量も同時に減らす取り組みをしないと
太陽光発電をして逆に使用量が増えたなどということもあるようです
白熱 ハロゲンのスポットは極力減らし 効率の良い蛍光灯の灯具にします
昼間は電気をつけなくてもいいような採光の計画をしましょう
床もなるべく白い色で 天井 壁なども明るい色にすると全然違います
照明器具の数も最小限で最大限の効果を上げなければなりません
無駄のない メリハリのある照明計画が必要でしょう
●毎月約20000円ほど光熱費が安くなる
このように設備的にはもちろんですが
生活の細かなところまで合理的に気配りしていくと
光熱費は
1ヶ月で 2万円としても
1年間で 24万円
10年間で 240万円
20年間で 480万円
30年間で 720万円も安くなります
単純に足しただけの累計ですので
今のようなゼロ金利がこの先10年も続くとは考えられないし
電気ガス灯油などの価格が今のまま10年間同じとは考えられないので
家の寿命を仮に30年としたときに
30年後の単純計算の720万円は金利を入れて最低でも倍の約1500万円
あるいはエネルギーの価格によっては3倍にもなることでしょう
3倍とすれば2200万円
4倍とすれば2880万円が、戻ってくるのです!
これは単純な計算による数字ですが
設備投資の金額としては充分な額です
経済学者でも30年後を予測してその対策を立てることは不可能なのではないでしょうか
郵便貯金もいまやなく、これからますますお金が世界を徘徊しまくると言う
最悪の予想は立ちますが
では、一般の庶民は如何にしたら良いのでしょうか
●配当は毎月!
投資先はどこなのか?誰なのか?
単純に利回りや格付けのみで判断していた海外の投資信託は
アメリカと言う一国のサブプライム問題に端を発した世界的な金融危機により
その損失すらまだ定まっていないと言う状態になってしまっています
これから元本割れで 銀行の損失も増えていくことでしょう
そこから我々はいかなる教訓を学ぶのでしょうか・・・
これから20年、30年の間に
割がよいとされる東南アジア エネルギーの産出国の中近東に投資をして
エネルギーの価格を更に吊り上げていくのか
タダのエネルギーの利用により、確実な配当を得るか
ここらで我々も結論を出すべきではないでしょうか
●自然エネルギーを取り入れ、利用する住宅こそ投資の対象
仮に自然エネルギーの住宅を投資と考えて建設したとして
旧来の住宅より真新しい住宅は当然なことですが格段に快適なことでしょう
10年20年と劣化していきますがその間はきわめて快適です
今、築15年の家に住んでいるならば不満ながらまだまだすむことはできるでしょうが
結局ハウスメーカーの口説きにあって、5年後10年後には建てかえてしまうことでしょう
そのために投資信託などでお金を増やしておきたいと思うのは当然ですが
ここで少し考え方を変えてみたらいかがでしょうか?
即座に自然エネルギーの家に住み
快適さを5年10年と堪能しながら
地球温暖化に貢献し
若者に未来と希望を与え
タダのエネルギー利用で、確実な配当を5年10年20年と受け取る
これぞ未来の投資先ではありませんか?
●電気が ガスが 灯油がいくら値上がりしようが
少しも心配することはありません
むしろエネルギーが上がれば上がるほどうれしいぐらいです
昨年からの灯油に例をとれば
50円ぐらいだった価格が
100円になって、今やナント
130円にまで上がってしまいました!
これからどうなっていくのでしょうか
不安がいっぱいです
しかし自然エネルギー住宅にとって
エネルギー価格の上昇することの不安は無用です
皮肉にもエネルギー価格が上がれば上がるほど有利になり
自然エネルギー住宅のその正しさが立証されるこどでしょう
●金融政策に右往左往の社会
ゼロ金利と言う本来預金者に支払われるべき金利を
銀行に付け替えると言う所得移転を行っている政府
それによって支えられている銀行が
損失を出すなんてことは問題外
犯罪行為ではないでしょうか
最低の預金 あるいは現金は必要でしょうが
余分なお金が海外に流れてしまうような投資信託は国益にならない
国内で投資の対象がないのでやむなく海外に向かっていくと言う理屈で
無為無策で海外やアメリカにお金を垂れ流した結果起こったことが
サブプライム問題です
いわば日本のバブルと同じ構造なのではないでしょうか
最新の金融工学によって行われているので間違いないという妄信と
日本のバブルからまったく学ばなかった金融界の人々の責任は重大です
3から4パーセント程度の利回りがある投資先が国内にあれば
投資先もまた投資する人も右往左往しないで
安定的に設備投資 消費をバランスよくすることができるのです
1000万円預けて年30万円から40万円利息が付けば
何か買いたいものがあれば買うでしょう
そしてそれが、安定的な消費の底支えになるでしょう
それができないということは・・・
誰かがこの本来あるべきものを食いつぶしていると言うことに他ならないのでは?
●低金利であることは良い事かもしれないのです
優良である投資先があれば為替のリスク手数料のない国内の投資先は
最も魅力的でありその波及効果も最大です
その最有力候補が自然エネルギーに対する投資です
それら関連の企業に投資するのもいいでしょうが
自らの家に各種自然エネルギーの設備投資を行うことが
エネルギーの産地直送 地産地消であり、
一番効率の良い投資ではないでしょうか
住宅ローンは金利がいろいろありますが
固定であれば2.5パーセントくらいからです
3年5年固定だと1.05パーセントからあるようです
その安い金利のお金を使って設備投資をするのです
本来住宅は生産設備ではないので金利は優遇されています
そのお金を使って設備投資ができるのです
●設備投資としての自然エネルギー
単純にオール電化で太陽光発電とエコキュートを入れればいいのか
燃料電池やエコウイルなのか
風力発電 太陽熱温水器 バイオマス 地熱発電・・・いろいろありますが
設備的なものは必ず壊れる
しかしかなり技術的、経験値的にわかってきました
たとえば太陽光発電パネルの寿命は出力の若干の低下はありますが
35年は持つと言われていますし
太陽熱温水器はすでに30年を越えた物が多数あります
まだ使えるのにかっこ悪いとか太陽光発電パネルと交換されてしまっている物もあるそうです
今の家の平均寿命が25年と言われている日本では、耐久性は現実的に実証されてきています